土曜日, 5月 31, 2008

ナデシコ



 古典や日本文化に造詣の深いある方がこの花を示しておっしゃった。
「この花びらの造作をご覧なさい。何か訳があってこの様な形をしているのですね。その意図を知りたい」。
我が家には無いがよく見かける。
見過ごしてきたが、花びらに切り込みがたくさん、私も知りたいと思った。



 雨に濡れて紫色があまりにも際立っていた。
あやめ?花菖蒲?名前はわからないが日本のものらしい。

火曜日, 5月 27, 2008

白色の花



 ヤマボウシ

 銀行の駐車場入口の街路樹はヤマボウシです。
純白の花をつけました、ハッとする美しさです。
 
 俵萌子さんの陶芸作品のテーマでもありますが、これを図案化してクラフトに使うには純白すぎてかえって難しい花だと思い断念したことがあります。
ただ遠くから愛でるのみです。



 ピラカンサス

 25日の朝雨上がりに鮮やかな緑の中にたくさんの小さな白い花を付けている生垣が目を惹いた。
この木何?・・「ピラカンサスだよ、冬に真っ赤な実をたくさんつけている木があるでしょう」と友。
「きれいだね~可愛いね~」友と3人で感嘆の声をあげ見入った。

 ピラカンサスが生垣にもなるということも、こんなにきれいな花を咲かせることも初めて知った。
知るということは嬉しく幸せな気分になるんだね。


 

土曜日, 5月 17, 2008

ユリノキとハンカチノキ


 ユリノキの花(拾ったものを帰宅してから撮影)


 ユリノキ


 ハンカチノキ(小石川植物園)


 スカイパークのハンカチノキ

 小石川植物園を訪れた最大の目的はユリノキとハンカチノキを見ることだった。
両方とも散ってしまったらしい。
なかなか見つからないでうろうろしていると、おばちゃん3人組が「ハンカチノキはこっち」と言いながら歩いていく。
付いて行くことにした。
あちらもうろうろ、いつの間にか合流して4人のグループみたいになってしまった。

 ユリノキは見上げるように高い木で5~6輪の花が見えた。
ようやくカメラに収めたが何となく物足りない。
すると今しがた手折られたような新鮮な花が地面に落ちていた。
拾って皆で鑑賞、初めて見るがとても綺麗な花だ。
口々に「泰山木に似ているね、でも香りがないねぇ」
拾った私がもらうことになった。
ユリノキは大正天皇が皇太子時代に命名されたと説明書きにあった。

 ハンカチノキもやはり高木で、高い所に少し花を付けていた。
これもカメラに収めたがやはり物足りない。
そうだ、ここがこれくらいならスカイパークはまだ花が見られるだろう。
帰ったら早速見に行こうと思った。

 さて、ここ文京区白山2丁目から新宿までどうやって帰ろうか。
受付のおじさんに聞くと地下鉄が一番速いと教えてくれた。
やはり駅まで10分くらい歩く。
途中人に聞きながら行きつ戻りつしながら駅にたどり着く。
時々間違ったことを教えてくれる人もいるので戻ったりもする。

 最近ウオーキングを始めたのだが、その効果のほどを身をもって体験できた。
こんなにたくさん歩けるなんて夢にも思わなかった。
駅の長いホームも階段も苦にならなかった。
タクシーを使うつもりでいたが今回の交通費はバスと地下鉄でたったの410円。

 スニーカーを履いて、デイパックにカメラと財布を入れて簡単な身支度。
都バスに乗り地下鉄を乗り継いでの安上がりの旅だった。

金曜日, 5月 16, 2008

マリアアザミとカルミヤ


 マリアアザミ


 カルミヤ

 帰る時間にはまだ早かったので小石川植物園へ。
上野公園内の交番で行き方を聞く。
お巡りさんはとにかく親切で懇切丁寧に教えてくれた。
桜並木を通り不忍池のバス停で都営バス上野公園~大塚駅線に乗り 白山2丁目で下車すると近いとのこと。

 バス停まで10分余りを歩く。
桜並木は若葉のトンネル、さぞかし花の時期はきれいだったろうと想像する。
上京のたびに誰かが迎えに来てくれてあちらこちら連れて行ってくれるが今回はひとり。
寛永寺があったり不忍池の周りも散策したいし寄ってみたいところが次々でてくる。
一人は寂しいなぁ、今度は誰か誘って来よう。

 バスは前乗り後ろ降りで定額200円を前払い、さんざん乗っても定額、安いなあ。
私の地方は駅から自宅までタクシーで1100円のところをバスだと4つめの停留所で下りて240円もする。

 植物園では入園券を前のたばこ屋さんで買う。
パンフレットや写真などは自動販売機で買う。
花の時期は過ぎてしまってほとんどが若葉、案内図を頼りにやみくもに歩く。
時々つつじや椿が咲いている。

 小学生が写生をしている「このアザミ変だよ、葉っぱが変だね」の声に誘われのぞいてみる。
マリアアザミと標札、説明書きがついている。
大きな花だ、握りこぶしくらいある、葉っぱに白の模様が付いている。

 若葉の木立の中に白っぽい花をみつけた。
低木だが大きな木にたくさんの花を付けている。
誰一人注目していないし、標札も付いていない。
見ると私の大好きなカルミヤだった。
我が家のカルミヤはまだ固い蕾のままだが、色も同じ薄いピンク。
金平糖のような蕾が魅力で可愛いらしい。
この地は1か月くらい季節が先行しているみたいだ。
思いがけない花に出会い嬉しかった。

木曜日, 5月 15, 2008

九輪とクリンソウ



 薬師寺西塔の九輪

 期限切れ寸前のあずさ回数券が1セット残っていた。
無駄にできないので上野の東京国立博物館で開催中の国宝薬師寺展へ。
ウン拾年前にはよく利用した上野駅、懐かしいけれどあまりの変わりように今様浦島太郎になってしまった感がある。
 
 新宿からは遠い、いろいろ行き方はあるが、人の流れにつれて歩き山手線に。
内回り?外回り?たぶん1周の真ん中ぐらいだろう、たまたま乗ったのが内回り。
外回りのホームはまた階段を下りてのぼってゆかなければならないんだもの、まあいいか。
乗ってから車内に貼ってある路線図を見て、しまった、反対だった。
10時前は座席が閉じられていてみんな立ちん坊。
10時になって車内放送「座席を開いてご利用ください」。
座席の開き方もわからない、横の人が開いてくれて座って上野に向かう。

 一人旅は寂しい、でも展覧会などは一人に限る。
せかされることなく見たい所に時間をかけることができる。
 
 奈良の薬師寺ではお留守だった日光菩薩と月光菩薩にやっと会えた。
前から後ろから横からと360度ぐるりと拝見させていただいた。
照明もはっきり見える程度の明るさだ。
本来後ろ姿を見るなんてことはめったにないことだ。
ほとけさまの後ろ姿は背骨のくぼみや、柔らかな肌のふくらみなど触ってみたくなる。
でも厳かでありがたい気持ちになる。

 今回の発見はクリンソウの由来の「九輪」。
三又は五重塔の屋根の上に水煙を頂いている軸の部分を九輪というとのこと。
先日撮った写真で数えてみたら、輪が9つ付いている。
花がたくさん付いているからかなと思っていたが無知で勘違いも甚だしい。
クリンソウをこの目で見てみたいなぁ。



 

水曜日, 5月 14, 2008

アツモリソウ









 義兄から「アツモリソウもボタンも咲いているよ」と連絡を受けた。
今朝カメラを持って行ってきた。
奥さんより大事みたいと義姉は笑うが本当に大切に育てている。
「今朝は見事に咲いていたが、花をむしってしまったよ」とむしられた花が落ちていた。
残っている花の中から選んで撮らせてもらった。

 あまり長く花を付けておかないようだ、来年も綺麗に咲かせるためらしい。
砺波のチューリップも球根のために花をむしってしまうのと一緒だ。

水曜日, 5月 07, 2008

旧(元)の木阿弥の由来


 法隆寺金堂
 
 郡山城址を車窓に見ながら「もとの木阿弥」の由来をガイドさんが説明してくれた。
「敵に塩を送る」などは良く知られている故事だが、この話もなるほどと思いながら興味深く聞いた。

 大和郡山城の城主が病死したとき跡取り息子が幼少のため、その死を秘して替玉を立てた。
その替玉になった人は城主によく似ていた木阿弥という名の盲人。
息子が立派に成長して城主の病死を公表してもよい時期になり木阿弥は役を解かれてもとの盲人木阿弥となった。
 
 この故事からいったん良い状態になったものが再びもとのつまらない状態に戻ること。
苦心や努力も水泡に帰して、もとの状態に戻ってしまうことの意味。
たぶん木阿弥の立場を云っているのだろうが、つまらない状態に戻ってしまったのかどうか本人しかわからない、案外自由になって喜んだのかもしれない。


 

月曜日, 5月 05, 2008

御朱印帳


 室生寺の花々


 長谷寺のモクレン

 今回の旅でガイドさんが、「御朱印帳をお持ちの方は・・・」と、何人かは社務所に走る。
時間がない時は添乗員さんが代わりに社務所(納経所とか朱印所)へ。
 
 不信心の私は朱印船と混同して御朱印帳って何・・・?
ご親切な方が解説してくださった。

 本来朱印は納経とも言われ、自らが写経した経典を神社仏閣に奉納した証として書いてもらう。
現在では巡礼の証や参拝の証となっているが、スタンプラリーなどのスタンプとは全く異なったもの。

 納経をして、仏様のご加護や故人の冥福を祈ることが本来の姿。
ご本尊の名前を中心に書き、寺院名、参拝の年月日などを記して宝印が押される。
この宝印が朱色なので納経をご朱印とも呼ぶ。
宝印はご本尊の分身に当たるもので、お守りにもなるので末永く大切に奉持。

 ご朱印帳は、時にはお棺に入れる場合もあるが、亡くなった方の棺にいれると、その方は極楽浄土となるといわれている。

 大和の名刹を巡り素直に現在の幸せを感謝しお参りしてきた。
法隆寺の御朱印帳を手に入れ、宝印を押していただけば良かったなと今になって残念に思っている。
各寺院仏閣によりそれぞれに趣向をこらした立派な美しい手帳らしい。

日曜日, 5月 04, 2008

大和路の旅 その2


 法隆寺五重塔と中門
日本最初の世界文化遺産として登録された法隆寺、その五重塔は我が国最古として知られている。
夢殿本尊の救世観音特別開扉に合わせて企画された旅、参詣でき幸せであったが、あまりにも駆け足な旅で心残りでもあった。

 薬師寺も平成10年12月に世界遺産に登録された。
期待していた薬師三尊像は日光菩薩、月光菩薩の2仏が東京国立博物館に出展中で御留守、写真とのご対面となり残念無念。

 薬師寺東塔
創建当時からの唯一の木造建築物の三重塔である。

 薬師寺西塔
470年前の大火で焼出したが昭和56年に再建された。

 

土曜日, 5月 03, 2008

大和路の旅 その1

 「春の大和路・名刹めぐり」大急ぎの旅を経験。


 室生寺の五重塔、平成10年の台風により大きな損傷を蒙ったが2年後修復された。


 女人高野として親しまれる室生寺はシャクナゲが満開。


 長谷寺の五重塔


 長谷寺はボタンまつりの真っ最中。
色とりどりの大輪の牡丹が所狭しと植えられていた。
四百段余の階段に体力の限界を感じながら足を運んだ。